【決してユースケース図ではない】

ユースケースを書くことで、お客様がどう使うかを明確にすることができる。
決してユースケース図を描くのではないことに気をつけましょう、っていうこと。

これを勘違いしていたために、今やってる業務で、大きな時間ロスをしてしまった。
世間に出てる UML に関して書いてある本は、
「ユースケース図」を描くという意識に引っ張られた物が多くて、
自分も大きく勘違いしてしまっていた。
お客様とのコミュニケーションツールって意識を強く持って、
「お客様」が「システム」を「どう使いたい」のかを具体的に書かなければあかんのです。
以下はメモ。

【ユースケース】

・シナリオの記述

 ・お客様とのコミュニケーションツール。
  使う人の行動を具体的にイメージするために使用する。
  (機能をイメージするために作るのではない!)
 
 ・自分がお客様の立場になって、やりたいことを記入する
 
 ・「誰が」、「何を」、「どうする」のかということを明確に記述すること。
  → 人に伝えるということを常に意識する。
 
 ・流れを考えて書くこと。
 
 ・シナリオ特有の言葉は、定義をしてから使用すること。
 
 ◆ Point ◆
 
 ・シナリオの記述は、ユースケース図を描くための道具ではない。
 
  (シナリオは、お客様の行動を具体的にイメージするためのモデル化ツール。)
  (ユースケース図は、機能をまとめてお客様に納得してもらうコンサルツール。)
 
 ・決して「機能」を書くものではない。
  (お客様の行動を明確にするためのツール)
  (表現の仕方は、開発者とお客様でシナリオを記述した後考える。)
 
 ・「どうやって」という部分は、具体的に明示しない。
  
  例:「開発者が」、「議事録ファイル」を「共有ディレクトリに置く」。
  
  シナリオをどこまで具体的に書くかは、シナリオを記述する対象によるが、
  『「誰が」、「何を」、「どうする」のか』という事象を記述していくことを重視。
  (「どうやって」を明確に書く場合は、そのことが特徴的な場合に限る。)
  
  (例:営業がお客様に、「バイク便で」パンフレットを渡す。)
 
 ・例外系列を書く際には、どのレベルまで記述するかを考えること。
  (書きすぎてしまうときりがない。目安としては「例外」の「例外」まででとめる。)
  
【お勧めの本】

ユースケース実践ガイド―効果的なユースケースの書き方

ISBN:4798101273 単行本 篠原 明子 翔泳社 2001/11 ¥3,990
本書は、実際の開発プロジェクトにおいてユースケースを書くための実践的な知識やノウハウをまとめたもので、ユースケースの表記法の解説書ではない。表記法をマスターした開発者を対象に、実務でユースケースを書く際に役立つ内容が書かれている。UMLの知識がある技術者や管理者向けに書かれてはいるが、UMLを知らない読者でも、システム…

ちょっと古い本ではあるけれども、シナリオをどう書くかがしっかり書かれていて、
すごくいい本だと思います。

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